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病院の喫煙所

  現在のボイラーは遠隔操作による自動運転が可能なので、昔のようにボイラー前で監視する必要はなくなったが、やっぱり時々は見ていないと心配になるので、ちょくちょくボイラー室には行くことにしているが、病院のボイラー室の前が職員の喫煙所になっているので、いつも入れ替わり立ち替わり看護師さんやレントゲン技師さんの姿が見える。

 大阪の知事さんによれば、このように勤務中にタバコを吸うのは許し難い行為なのだそうで、大阪府では午前と午後15分ずつあった“喫煙タイム”を公務員労働者から取り上げるようにしたそうである。

 しかしこの15分の“喫煙タイム”というのはもともとタバコを吸うための時間ではない。

 多くの職場で午前10時と午後3時には“お茶”の時間があり、手を休めてお茶やジュースを飲んだり、タバコを吸ったりする時間があった。

 本格的な職場だと給料日に千円ずつ徴収して、コーヒーやお茶やお菓子を買って、みんなでティータイムをやっているところもあったし、建設現場だと近くの自動販売機で缶コーヒーやジュースを買ってくるのが新入りの大事な仕事となっていた。

 自動車工場では “ほっとタイム”といって、ラインを止めて、トイレに行ったり、体操をやったりしてくつろぐ時間にしているところもあった。

 だから大阪府の知事が「勤務中にタバコを吸うような職場がどこにあるか、無駄な時間じゃないか」というのはあまりよろしくない。

 ところでこのような時間は労働基準法でいうところの休憩時間には入っていない。だから大阪府の知事はこのような時間は違法な休憩時間だから削ってもいいと考えるのだが、休憩時間ではないから削ってもいいということにはならない。

 労働基準法でいう休憩時間は、労働者が管理者の管理から離れてもよい時間であって、昼休みに工場を出て銀行に行ったり、パチンコ屋にいってもいい時間である。(かつての職場で本当に昼休みに近くのパチンコ屋へ行っていた景品を稼いでいた猛者がいた。)

 しかし、現在の労働現場で一般的に見られる“お茶の時間”は労働者が管理者の管理から離れてもよい時間ではない。

 それは「手すき時間」とか「許容される気分転換」とか「人間の生理的要求にねざす労働の中断時間」とかいろいろ言う人がいるが、基本的には、労働を継続する上で必要な一時的な労働の休止時間であって、職業的な長距離ドライバーに一定時間の運転後に休息を法律で義務づけているようなものである。

 このような休憩時間とは区別された10分、20分という短時間の休憩は労働の継続に必要な回生時間として労働時間に含まれるのであって、労働基準法の規定がないからなくしてしまってもかまわないということにはならない。

 

 

                               

 

 

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