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看護師さんにも「プロパー」あり

 病院の帰り(午後5時ごろ)、病院の出口付近で、黒の背広を着て誰かを待っているかのような人たちをよく見かける。

 何でも「プロパー」を呼ばれている人たちで、医療関係者に医療情報を提供して医薬品や医療機器を販売する仕事をしているらしい。

 要するに、一種の「キャッチ・セールス」なのだが、見ていて感心するのは、私はそういう人に一度も声をかけられたことがないし、だれかれかまわず声をかけるということはないのである。おそらく、彼らは前もって販売対象者について面識があったり、情報をえたりして誰に声をかけるのか前もって決めているのであろう。

 彼らのお目当てはほとんどが「ドクター」なのだが、不思議なことに最近は看護師を対象にしたプロパーまで出現している模様である。

 今日、総務課の人と病院のなかを歩いていると、総務課の人が「あいつが来ている」というから、誰が来ているのかたずねたら、競争相手の某公共機関系の大病院の総務の人らしい。どうしてそういう人が来ているのかたずねたら、看護師をリクルートしに来ているということだった。

 何でも病院間で看護師の取り合いが激しく、某公共機関系の大病院でも、こういう“縄張り荒らし”のようなことが行われているそうである。

 特に私の勤めている某公共機関系の大病院は看護学校をもっており、2年間の“お礼奉公”(2年間の病院勤務の約束)が義務づけられているので、他の病院にとってはそれがねらい目らしい。

 だから彼らは臨時雇いのママさん看護師や口うるさい看護師長さまには目もくれず、若い看護師に手当たり次第に声をかけているらしい。

 この業界は病院の規模が看護師や医師の数で決まる“世界”だそうだから、若い看護師は引く手数多(あまた)だが、もちろんそれは夜勤ができて、あまりうるさいことをいわないというメリットゆえにそうなのであって、看護師の給料のかなりの部分が夜勤や重労働といった内容から決められていることを考えると、こういうことは必ずしも看護労働者の労働条件一般を向上させるものではないだろう。

 むしろ若年看護労働者の流入が多いということは、おばさん看護師の使い捨てを容易にするという意味でも、むしろ逆に作用することが多いのではないか。

 

 

 

 

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