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2009年3月

今だからいえること

 病院を去る日が近づいてきたので身辺整理にいそがしい。

 正直言って、ようやく肩の荷がおりるような気がする。

 私の勤めていた中部労災病院は新築されて3年目だが、予算がないという理由で、この3年間一度も電気設備の年次点検をやっていない。

 明らかに、法令違反(保安規定の遵守義務違反)なのだが、それ以上に、どこでも年次点検をやっているのは、電気設備の安全を確保するためである。(わたしはこれまで多くの工場や学校、事務所ビル、病院を回ってきたが、年次点検をやらないところは中部労災病院だけだった)

 多くの人の命を預かる病院で、しかも厚生労働省が所管する病院で、金儲けが大事だから、安全や人命などどうでもいいという経営が行われているのは、あまりにも無責任な気がするが、何かあったときの責任は病院の設備を保守する労働者に回ってくるのだから、私が勤務しているあいだに何もなくてよかったというしかない。(以前、病院が停電して手術中の患者が死亡する事故が起きたことがあるが、その時に事故の責任を追及されて警察に逮捕されたのは設備担当者だった。)

 実際、ほとんどのUPS(無停電装置)のバッテリーがすでに有効期限が切れており、停電の時には作動できる状態ではないし、非常用発電機の点検もやっていないので本当に動くかどうかは誰も分からないし、年次点検で性能検査もやっていないので電気設備が故障して停電になるということが起こるか起こらないかということも誰も分からない。だから、停電になったら人身事故につながる可能性が高いので停電になったらどうしようといつもはらはらしていた。

 病院には何度もせめて非常用のバッテリーだけでも交換してほしいと依頼したのだが、そのたびに帰ってくる言葉はお金がないという答えだけだった。

 世の中にはこういう恐ろしい病院もあるということしか言えないが、今は、こういう病院は中部労災病院だけであってほしいと願うしかないし、こういう心配事から解放される安心感の方が強い。 

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